科学の教育について考える 3
残念なことに、科学哲学の通常のカリキュラムは、この種の問題に対して適切な教育を施しているとは必ずしも言えません。
科学哲学者は実証主義者、帰納論者の壁を砕いて、はるかに広い領域におどり出ました。
しかし、依然として、実際の研究とはあまり関わりのないいくつかの伝統的な問題にもっぱら取り組んでいるのが実状です。
・・・例えば、心理学のように厳密さの少ない学問での方法論的な困難といった問題よりは、理論物理学の数学的論理構成といった仮説的存在の状況に、より多くの注意が向けられるべきであるとされています。
解析は狭い公理の枠組みに限定されることが多く、そこでは論理的に理想化された証明のほうが、よりゆるくつくられた理論的体系の中での証明よりは、はるかに強い説得力を持っているとみなされるのです。
科学哲学は、物理学(自然学=自然哲学)が未だに至高の位置を占める素杯な科学主義の、やや手の込んだ修正版に陥りやすいのです。
・・・実際、科学のモデルの別の面に馴染んだSTS教師にとって、科学を純粋に哲学によって規定するといった後戻りはあり得ません。
このモデルの科学論的基礎は、認められた意味に於て哲学的であるのと同じように心理学的であり、社会学的です。