科学の教育について考える 5
最近の動向は、哲学から,離れて、より社会学的な方向を指向しています。
研究の過程の現代的なモデルは、大学での科学、研究開発(R&D)システムの範囲の中で制度と共同体に重きを置いています。
STSのテーマは、科学あるいは技術だけではなく、社会全般に関わるようになってきました。
多くの学者の意見によると、基本的科学論の分野として、社会学は哲学の代わりを務めるようになっています。
これまでのべたことすべてから言えることですが、これはきわめてもっともな見解であると思われます。
伝統的な科学哲学が、この問題の認識論的、個人的面に重きを置き過ぎ、かつ、その集団的な現象論とその社会的影響をほとんど無視してきたことはたしかです。
社会科学の一般的方向からのアプローチは、研究開発(R&D)システムの最も重要な要素や関係のいくつかにすぐに行き着くのです。
見えない大学の内部構造の正確な研究から、知識の社会学の最も細かい注釈まで、また科学の権威の道徳的ジレンマから研究開発(R&D)官僚組織の決定機構に至るまで・・・
社会的、経済的、政治学的、心理的問題はすべてのSTSのテーマに浸透して行きます。
現代科学の教育には、大変な量の社会的考察を必要とします。